無垢材派?集成材派?
これに関しては正直なところ、私自身は無垢材であれ、集成材であれ・・・どちらでも良いと思ってます。細かい事は抜きにして、簡単に述べてみます。
無垢材派の人は、自然材料であり、シックハウスの問題が無いから良い。曲がりやソリ、強度に関しては、乾燥技術も進歩しており、含水率10%以下まで乾燥させる事も可能になっているから乾燥させた材料を使えば問題は少ないという事で勧めている人が多い気がします。また高年齢の人の場合は、特に集成材は接着材で張り合わせた材料なので強度が無いと思っていますし、安っぽいと思う人が多いでしょう。
集成材派の人は、強度や材質などが無垢材に比べ、均一の条件にする事ができ、曲がりやソリなど無垢材に比べると、「クルイ」がほとんど無く精度が良い。そして、Rの(曲がり)梁などができて、意匠的に自由度が高い。また接着材に関しても剥がれる事はありませんし、200年住宅の材料としても使用されていて問題は有りませんし、シックハウスに関してもF☆☆☆☆なので、大丈夫という所でしょうか。
正直な所、集成材の歴史が浅いという事は、接着材の問題に関しても不利になります。それが一番の問題と言えばその通りです。じゃあ無垢材の方が良いのでは?とも感じますが、そうとも言い切れません。
現在の木造住宅の告示金物による工法を考えた場合は、無垢材の方が不利だと思います。
無垢材の場合の柱には、背割りという事を行います。簡単にいうと、背割りというのは、木材の乾燥収縮により割れが発生します。その割れを背割りをする事によって、同じ場所に集めて、余分な場所に割れを発生しないようにする為です。また、材料そのものの強度のバラつきがあるのも気になります。
つまり、告示金物のHD金物などは、ラグスクリュー釘などで柱に固定するようになっていますが、柱が太ければ問題無いですが、良く使用されている「ビス止めホールダウン金物」のビスの長さは65ミリです。ホールダウン金物の取り付けプレートの厚みが6ミリの物ですから、取り付けビスは59ミリ柱に入ります。
4寸角の柱は120ミリです。背割れの部分では60ミリを切る事は間違い無いですから、取り付けビスによってミシン目が入るような状態と言えますし、背割れのある部分に取り付けとなると、耐力壁が面材であれば良いですが、筋かいの場合は筋かい金物と干渉という事を考えると、取り付け精度も要求されますし、背割れによって分断された面の半分に筋かい、半分にホールダウン金物という事になります。単純に考えても、強度自体は多少落ちる事になると予想できます。
集成材はというと、背割れを入れる必要が有りませんから、金物工法には適していると言えるでしょう。しかし、接着という問題は残されると思います。
また、無垢材は乾燥してある材が良いのですが、工場などでの乾燥では乾燥室から外に出た段階から湿気を含む事になります。保存状態によりますが、含水率15%以下といっても実際はもう少しあると考えるのが普通だと思います。あくまで木材は、湿気を吸ったり、吐いたりと呼吸をする材料だからです。これについては、無垢材、集成材とも変わりません。
9月29日 追記
無垢材派?集成材派?について結論は出していません。個人的な考えとしてどちらにも一長一短あるので「どちらかが優れているか?」について答えが出せないと考えているからです。
極論すれば、メンテナンスが多くなったとしても自然の材料を使いたい人は無垢材、メンテナンスは少なくしたいと思っている人には集成材を。という感じでしょうか。
木造住宅の維持管理費については、自然の材料を多用すれば当然上がります。
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